松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

就職先として大学職員を選んだのは,転職市場で人気があったから

就職先として大学職員を選んだ最大の理由は,転職市場で人気があったことにある。
こんな自分でも,内定先はいくつかあった。たしか4つくらい。

その中でどこを選ぶのかはなかなか難しい。
でも,就職活動をしながら,自分なりに決めていることがあった。
それは,

「好きな仕事に就くのではなく,就いた仕事を好きになる」

ということだ。
自分には明確な価値観があった。それは,「働いたこともないのに,仕事のなんたるかなんてわかるわけもないだろう」というものだ。
ある種の諦め,とも言えるかもしれない。
わからないのに,わかったような気になって仕事を選ぶのは危険だと思った。
このため,「仕事はなんでもいい」と割り切った。
どうせ就いた仕事を好きになるのだから,「どんな仕事をしたいか」なんてことは,初めから問題にならない。
受かるか,落ちるかは縁の問題だと考えることにした。
縁があれば通るし,なければ通らない。
結果として通った(すなわち,縁のあった)中から選ぼうと考えていた。
その上で,複数の内定を得たわけだが,問題はその先である。
「働いたこともないのに,仕事のなんたるかなんてわかるわけもない」と考えているので,はっきりいって選びようがない。
この価値観においては,実際にそれぞれの職場で働いてからでないと決められない。
したがって,その段階で何か別の判断軸が必要となった。

そこで選択したのが,「転職市場で一番人気のある仕事はどれか」という視点である。
大学職員は,その当時から転職市場で明らかに人気があった。
一度働いた人がこぞって働きたい場所,それが大学職員だった。
なら,自分はそれを選ぼう。一度働いた人が二回目ないし三回目に選びたい職場であるという現象を信頼しよう。
そう思ったのである。
その後どうなったか。今は比較的うまくいっているように思う。
同時に,これは偶然ではなく必然であろうと感じている。
「就いた仕事を好きになる」と決めていた以上,どれを選んでもうまくいったに違いない。
あまり精神論は好まないが,どんな職場でも文句ばかりを言っているやつはいるものだ。
そして,不思議なもので,文句ばかりを言っているやつにいい仕事は舞い降りてこない。
いい仕事がこないので,ますますうまくいかなくなる。
自分の場合は,周囲の支援があって,うまくいくスパイラルがこの職種でほぼ完成されていたと実感している。
しかし,その背後には,「仕事はなんでもいいや」「就いた仕事を好きになろう」という割り切りがあったことを時々思い出しもするのである。