松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

2016年度,神戸学院大学の教員免許状更新講習では,過去最高のべ1,400人超の先生方をお迎えします

残念ながらもう申し込みは締め切ってしまったが,今年度の勤務先の教員免許状更新講習では,のべ1,400人の先生方をお迎えする。
この数字は,2009年の制度開始以来法人として過去最高の数字である。
これまでの最高は2011年ののべ1,200人あまりであり,それ以外は500-800で推移していた。
実は今回,初めて申請から業務に携われたので,意図的に最大の数字を目指した。
その理由は,端的にいって「社会貢献」である。
教員免許状更新講習というのは,期日までに受講できないと免許状が失効する,すなわち失職するという特徴をもっている。
その一方で,大学側は講習の受講対象者を限定し,抽選で落とすのが常である。
もちろん,体力的に厳しい大学もあるが,勤務先ほどの規模・体力であれば,かなりの数を受け入れるだけの社会的責務があると考えた。
今回,1講習だけ抽選を行い,50人ほど抽選漏れということにさせていただかざるをえなかったが,受講対象者がのべ3倍近くになっているので,できればしたくなかったことではあるものの,数字的には大きく問題にはならない(むしろ大幅に改善された)と言うことができる。

このようなことを為すにあたり,各学部の先生方には大きなご協力をいただいた。
早め早めにお願いして,講習の意義や意図をお伝えし,できるだけ多く開設することを試み,それに大いに応えていただいた。
勤務先はキャンパスが2つあるので,本来はどちらのキャンパスに行っても,1キャンパス&1年で30時間の講習が完結するようにしたかった。
残念ながらこの目標は達成できなかったので,来年の課題とする。

また,この仕事については,「社会貢献」事業でありながら,教務部門の自分が携わることに問題を感じていた。
つまり,本来であれば学生の教学支援に使える時間を,学生の教学支援とは別のところに使わざるを得ないというストレスである。
この問題を解消するため,昨年は当日の受付を学生がする,という取組みを始めた。
学生の受付は非常にクオリティが高く,大変助かった。
また彼ら自身も,現役の教師が公式制度の枠組みの中で研修を受ける,その現場に触れることができて,色々と勉強になったといっていた。
学生の試験期間と日程が重複しているのがネックではあり,ボランティアで従事させることの是非等多くの問題がまだあるが,引き続き検討して,よりよいものにしたいと考えている。

http://www.kobegakuin.ac.jp/social_contribution/license/license_recruit.html