松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

とはいえ、ノンプレッシャーだった年度末と年度始め

年度末と年度始はたしかに忙しいが、今回は教務に来てから初めて、プレッシャーが全くなかったので、精神的には楽であった。
プレッシャーの正体は、教職課程認申請である。
今回教務に来てから初めて、その仕事がなかったのだ。
2013年5月末、
2014年6月末、
2015年3月末、
これらが過去3回の〆切である。
うち2回は新学部の設置を伴っていた。
今回、申請のない時間を体験して、対比できるようになった。
周囲が年度末、年度始の業務で殺伐とする中、自分には別のプレッシャーが背後に存在し、しかもそのための時間が全くとれないという状況にあった。
今はそのストレスがない。

思い返せば、随分身心を削ったものである。
得たものもあるが、失ったものもやはり多い。
得たものは、たとえば仕事の力だ。
自分の教職課程の知識、基盤はこの申請業務がベースになっている。
また、胆力もついた。細かいことは気にしないという、優先順位のつけ方も身についた。
これはふだんの別の業務にも反映されている。
「適当なやつだ」と思われているかもしれないが、何事も優先順位をつけつつ、優先順位の高いものだけをやる(どうでもいいことは切り捨てる)という姿勢を持たないと、仕事なんて終わらないのだ。
ふだんの業務なら終わらなくても謝ったりして〆切を伸ばせたりするが、申請の仕事でそれをできない。
「申請できませんでした」「申請したけど落ちました」では済まされない。
こうした過度のプレッシャーにあって、大切なこととそうでないことの区別を意図的に行う力が身についた。
失ったものは、やはり身心の健康であろう。
申請の仕事は、体力的にも精神的にも消耗してしまう。
「誰でもできる」とうそぶいているが、それでも疲れる。
実績にはなるが、あまり生産的な仕事とはいえないし…。
どうしても、業務が終わったあとはしばらく休みたくなる。
回復に時間がかかるのだ。自分は教務の仕事と兼ねていたので、よけいにそのあたりの休息が重要になってきてしまう。

おそらく、学部設置等ではない、教務部門でこの仕事をされている方は、全く同じ辛さを味わっていることだろう。
今年の申請は3月末に終わっているが、全く休む時間がなく4月に入っているに違いない。
何事もそうだが、適度に休みながらやらないと病んでしまう。
この仕事のせいで、燃え尽きて退職してしまったという方もいるようで、そのエピソードは衝撃的であった。
そこまで身心を削るのはよくない。
担当の方は、ぜひ体や心を大事にされてください。