松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

剣道の練習後に行う黙想の意義や意味について

私は中学高校と剣道部だったのだが,練習の終わりには「黙想」をしていた。
主将が,

「姿勢ただして。。。。。。もくそーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!」

と叫び,全員が一列になって正座をし,手を前で組んで瞑想をするあれである。
中学生のときはキャプテンをやらせてもらったので(全然弱かったけど),この叫ぶ係をさせてもらうことができた。
高校はあまり強い学校ではなかった,というか元女子高で男子部員が自分が初めてだったし,黙想をする習慣がなかったようなので,「やりたい」と言ってやるようになった。
今もまだやっているかどうかわからない。
hakudoh.com

剣道の稽古前後には、全員が並んで正座をし、「正座(姿勢を正して)」「黙想」と声をかけるのが一般的ですが、中には「黙想」の号令を用いずに、「静座」とのみ声をかける道場もあるようです。
これは、剣道の基本理念が「無念無想」の境地を求めるものであることから、黙して想う「黙想」ではなく、儒教の「静座法」を取り入れているためと考えられます。
静座法というのは、静かに正座して、呼吸を調整し、腹式呼吸で下腹部を緊張させ、横隔膜の活動をよくし、無念無想で心身の健康をはかる方法です。
近年では、全剣連の指導も「静座法」を薦めていると聞きます。
[参考]
正座 : 礼儀正しくきちんとすわること。
黙想 : 黙って考えにふけること。
静座 : 心をしずめてすわること。

ほほう…今始めて知る,黙想の意義や意味。
黙想の意義や意味について,先輩や先生にどのように教えてもらったのか,というのは正直覚えていない。
もしかしたら,はっきりとした答えはないのかもしれない。
その日の練習を振り返ったり,明日はこうしようと考えたり,目的がない行為と言えるかもしれない。
剣道では,「無心」になることが求められる。
勝ちたいとか,負けたくないとか,そういった煩悩一切なく,頭の中が空っぽになったときが自然に体が動いて,一番強い状態になるとされる。
この「無心」に自分を持っていくというのはものすごく難しい。
他のスポーツなら,「ゾーンに入る」とでも表現するのだろうか。
そう考えると,黙想も,いわば「無心」に至るための営為の一つなのかもしれない。

以下のブログでは,実際の黙想の場面が写真でありますので,もしよければご覧ください。
bantokendo.hamazo.tv