昨日以下のようなブログを書きました。
shinnji28.hatenablog.com
これを書いたのは,この本を読んで思い出したからです。
この本は,若いビジネスマンがあるネットワークビジネスにハマり,生活を壊し,会社をやめ…
という物語です。
「堂林さんは、何か夢って、ありますか」
「こういうことだと思うんです、大切なことって。単にお金だけじゃなくて。本当に今は充実してますから、人生。堂林さんにも、できれば……いや、是非この輪の中に入ってもらいたいんです。心からわかりあえる仲間に、なってもらいたいんですよ。お金の心配もなく、誰からも文句を言われず、何のしがらみもない。信頼できる仲間と本当に好きなことだけをして、その喜びを分かち合う。それが私の夢なんです」
言葉を噛み締めながら言った。視線を前方に固定したままつぐみ、何度も頷いてみせる。
これは,この作品でネットワークビジネスにハマった主人公が他人を口説くときに使っている言葉です。
ネットワークビジネスの一つのキーワードは,「夢」「仲間」といった,曖昧かつ前向きな言葉であることがわかります。
気をつけないといけませんね。
それにしてもこの作家のことはあまり知らなかったんですが,まるで自分に経験があるかのようにリアルな文体です。
- 作者: 新庄耕
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/01/04
- メディア: 単行本
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