標記の本を読了した。
旧日本軍の大本営参謀であった人物が戦後シベリアに抑留され、帰国したのちに商社マンとなり、自衛隊の戦闘機の売買や中東の石油開発に携わった大きな物語である。
軍のトップで生きてきた人間がその商社マンとしてトップマネジメントを期待されて引き抜かれ、しかし泥臭く、時に薄汚い商戦の中で自分を傷つけながら生きていく物語というように読めた。
山崎豊子のいつものパターンであるが、特定のモデルは存在しないフィクションである、といいつつ実際はモデルらしきものがある。
どうも伊藤忠商事の元会長がモデルになっているようである。
- 発売日: 2009
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