松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

前置きなしに本題に入りたい

大学行政管理学会で分科会を企画してから3か月がたった。shinnji28.hatenablog.com

終了後に、「今は君たちのような進学者が組織に必要なことをおもんぱかっている状態だ。そうではなくて、本来は組織も<何が必要か>を用意しないといけない。そうじゃないとかみ合わなくなる」とアツい口調で伝えてくださる方がいたり、

なんとなく,このコメントのことを思い出していたのだが,この方は,実は大学行政管理学会の大重鎮であった。
ただし,私は一度もご挨拶したことがないし,お話ししたのはこのときが初めてである。
終了直後にお越しになった際,私は名刺を出そうと思ったのだが,そうしたやりとりは一切なく,いきなり上記のコメント,そして意見交換に入った。
そのあとも,名刺は交換しなかった。

何が言いたいかというと,こうしたやりとりは非常に気持ちいものだな,ということである。
年齢もはるか上,実績もはるか上,であったとしても,前置きなくいきなり本題に入る。
年齢や実績,これまでの経験というのは背景にすぎない。なぜなら本題と関係ないから。
名刺もいらない。facebookで友達になる必要も別にない。
重要なのは本題である。

本当なら,こうしたやりとりを常にしたい。
前置き,背景,相手への気遣い,こういったものを一切挟まず,本質について議論したいのである。
人間の遣える時間は限られている。
価値を生むためには,外形ではなく本質に注力しなければならない。
実際にはこれができるかどうかは,完全に相手による。
自分だけでできることではない。
だからこそ,できたときには「お,できた」という気持ちになり,満足できる。
できるだけ,こういうやりとりばかりができるよう,自分の力をつけたいものである。