松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

絹川正吉著『「大学の死」、そして復活』(東信堂)を読了―大学への愛情を感じた—

とんでもなく骨太な本を読んでしまった,というのが端的な感想である。
このような場でコメントを書くのは憚られるが,もっとも印象に残ったのは第2章「大学教育を語る」における「特色GP」の紹介である。
特色GPというのは,「特色ある大学教育支援プログラム」の略称であり,平成19年度まで5年間実施された。
全く不勉強で恥ずかしくなるのだが,絹川先生はこの実施委員会の委員長であられたようだ。
特色GPそのものは知識として知っていたが,自身が働き始めたのが平成20年だからか,詳しいことは知らなかった。
中でも,特色GPでは「システム評価とプロセス評価の二つをもって教育評価をする」ということを徹底した(p.124)という点は勉強になった。
すなわち,「大学改革というのは、文科省の視点ではシステム改革」であるが,システムだけではダメだと。プロセスだと。
なかなか一回で咀嚼するのは難しいので,機をみて改めて再読したい。

「大学の死」、そして復活

「大学の死」、そして復活