松宮慎治の憂鬱

'04京都橘高校卒→'08大阪教育大学卒、私立大学に職員として奉職→'17広島大学大学院教育学研究科博士課程前期高等教育開発専攻修了,そのまま後期課程在学中。とあるきっかけ(http://shinnji28.hatenablog.com/entry/2015/01/10/050000)があって、実名でブログを始めることにしました。特に憂鬱なことはないのですが、大学職員仲間がタイトルを考えてくれたので、そのまま使います。

4月から大学職員として働く人に伝えたい3つのこと

そろそろ内定も出たと思うので、4月から大学職員として働く人に伝えたい3つのことを記しておきます。
4月にはこういう記事がばーっと出ますので、今のうちに出しておこうかなと。

①学生気分は永遠に抜かなくていい

これは、「脱社畜ブログ」の日野さんの名言でして、私の大好きな言葉です。shinnji28.hatenablog.com
めちゃくちゃ重要なことなので、再掲しておきます。

こういうことを書くと、僕が一種のピーターパン症候群に罹患しているかのように見えるかもしれないが、僕が学生気分を抜かないようにしているのは理由がある。それは、大学生が持っている以下のような性質を、絶対に失いたくないからだ。

•組織の一員であることを絶対視せず、組織と自分を切り離して考えられる
•人間関係や仕事が辛くなったら、さっさと逃げることができる
•お金がなくても、それなりに楽しく過ごすことができる

学生気分を捨て、いわゆる「社会人」生活に洗脳されてくると、こういった性質がどんどん失われていく。

学生のころは、そこまで自分の所属する大学を強く意識したりすることはなかったと思うが、会社員になると、自分の所属する会社=自分の生きる世界になってしまう人も少なくない。そこで出世したり、認められることと、自分の人生を過度に重ねてしまうのは、実はとても危険なことだ。自分の人生と会社は、常に切り離して考えられるようでないと、過度に自分を追い込んで、精神を傷つける可能性がある。

まじめな方ほど、はやく「社会人」らしくならねば!「学生気分」を抜かなければ!と思うことでしょう。
しかしながら、それは大いなる間違いです。「社会人」と「会社人」は違います。
自分と組織を切り離して考えられなくなったら、日野さんの言うように精神を傷つける可能性があります。
もちろんいい仕事もできません。いい仕事ができないだけでなく、ひどい時には隠蔽に加担してしまうことすらあります。
最近会計問題でそういう会社がありましたね。伝統的な大企業や大学のようなところは、そういった圧力が働きやすいです。
だから「学生気分」を抜かない、というのはとても大切なことで、同時に難しいことです。

②先輩の言うことは大体間違ってる

新卒で入職すると、色々な人が「仕事とは~」「組織とは~」みたいなことを言ってきます。
でも、そういうのは大体間違ってると思っていいでしょう。
このブログの記事も含めて、先輩等がドヤ顔で言ってくるさまざまなアドバイスは、態度ではハイハイと聞きつつ、そっと流しておくのが吉です。
私の経験から言えば、本当にすごい人はこういうことをまず言ってこなくて、むしろ若い感性から学ぼうとしてきます。
なぜならば「自分はたまたま長く生きてきたから、色々なことを知っているだけ」というスタンスでいらっしゃるからです。
ドヤ顔で「仕事とは~」「組織とは~」みたいな説教をくらった場合には、態度では流しつつ、それが「長くいれば誰でもわかることなのかどうか」という目で判断すればよいように思います。
大切なのは「長くいれば誰でもわかること」ではなく、「長くいてもわからないこと」なのです。

③異分野と協働できる人になろう

働き始めると、仕事を通してさまざまな企業の方とお付き合いが始まることと思います。
そういった企業の方を「業者」呼ばわりするのはやめましょう。
それぞれの企業には強みがあり、良さがあるのであって、「業者」とひとまとめにすることなどできません。
「業者」と呼ばれた側の気持ちはどうでしょうか。見下されたような気持ちにならないでしょうか。
そして、見下せたからといって、自分の立場が上になるということはありません。むしろ逆です。
感覚的には、さまざまな領域で企業と協働することは増えているような気がしますし、これからも増え続けるような気がしています。
そうしたときに、発注側であるからといって上から目線でいると、勉強不足によって足元を見られることになるでしょう。
「ともにいいものを作りましょう」という気持ちがなければ、お互い不幸な結末になってしまいます。
大学が大学だけで完結するという発想はもうダメで、いかに他の分野と協働できるかということが重要な課題になります。
私の仕事でも、企業体だけではなくて、初等中等の学校現場といかに連携していくのか、ということが求められつつあります。
異分野と協働するためには、自らの分野について詳しく理解し、それを説明するという力が必要になってきます。
このため、同じ業界で完結し、同じ空気・雰囲気の中で「説明しなくてもわかるだろう」的なことではもはや価値は生めないでしょう。


以上、随分不遜なことを書いてしまいました。
どの程度この3つが妥当かはわかりませんが、少なくとも自分はこういうことを意識しています。