松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

高野和明著『K・Nの悲劇』(文春文庫)を読了

標記の本を読了しました。
高野和明さんといえば、やはり『13階段』でしょう。

13階段

13階段

これがめちゃくちゃ面白くて、中学生のときに何回も読みました。
13階段というのは、死刑囚が執行台に到達するまでの13のステップのことを言います。
わが国の死刑制度をこの本で学べたといっても過言ではありません。
また、ここまで具体的に死刑の現場を詳細に描き、一般に示した作品は他にないという点で出色でした。

それで、今回読んだこの本は、「人工中絶」が取り上げられていました。
テーマとしては直視するのが厳しいものであり、しかもホラーとサスペンスを組み合わせているので、ちょっと読み進めるのは辛いものがありました。
13階段』の面白さは超えられなかったですが、子どもができる、できない、人工中絶、といった、世代としてはダイレクトに響いてくる話題でした。

K・Nの悲劇 (文春文庫)

K・Nの悲劇 (文春文庫)