松宮慎治の憂鬱

'04京都橘高校卒→'08大阪教育大学卒、私立大学に職員として奉職→'17広島大学大学院教育学研究科博士課程前期高等教育開発専攻修了,そのまま後期課程在学中。とあるきっかけ(http://shinnji28.hatenablog.com/entry/2015/01/10/050000)があって、実名でブログを始めることにしました。特に憂鬱なことはないのですが、大学職員仲間がタイトルを考えてくれたので、そのまま使います。

ちきりん流「ビジネスパーソンとしての能力に圧倒的な格差」が生じるとされる、35歳時点のラインについて

以前ちきりんさんのブログで非常に面白いエントリがありました。d.hatena.ne.jp
ここでおっしゃっていることは、キャリアのファーストステップというのがいつにもまして重要になってきたと。
しかも、学校歴も関係なくなってきているし、さらにいえば、ビジネスパーソンとしての能力に「圧倒的な差」が生じるかどうかは、職場ではなくその人次第であること。
さらに、以前は35歳くらいまでは基礎固めの時期であり、50歳くらいから本気出せばよかったが、今やそうではないこと、等が述べられています。
「35歳」という年齢のラインについては、就職した22歳のころには私自身相当意識していました。
というのも、「35歳」というのが転職可能な上限年齢だとされていたからです。
このため、「35歳」までに大学院の修士を最低限修了しよう、といったことように、同じようにこの年齢をラインとしていました。
しかしながら、25歳前後にその目標を「30歳」に修正しました。
自分には「35歳」というのはあまりに先すぎるし、それほど世の中安泰ではないな、と感じたからです。
今でもその感覚は正しいと思っていて、30歳までに一つや二つの大きな仕事はなしとげ、一旦そこで終わり、また別のことへホッピングする、といった「30歳」をラインにするキャリアを自分の中では思い描いています。
その意味で、ちきりんさんも少し古いな(笑)と不遜ながら思います。

以下に、ちきりん流、「35歳の時点でイケてない人」と「イケてない人」の基準を転載しておきます。

今は、35才にもなれば、ビジネスパーソンとしての能力に圧倒的な格差がつく時代です。そしてこの差には、卒業した大学名が、ほとんど影響しません。
35才の時点で、未だに
・会社や部署や上司から与えられた仕事をきちんとこなすのが自分の仕事であり、
・自らリーダーシップをとってグループを率いたこともなければ、
・リスクのある新規プロジェクトに携わった経験も無い。(=以前は先輩が担当していた仕事を今は自分がやってます系)
・業界や手がけている仕事について、話してくれと外部から頼まれることもほとんどないし、もし言われたとしても、何を話せばいいのか、よくわからない
・今いる会社や部署を辞めて自分で稼げるかと問われると、ちょっとひるむ
みたいな人がたくさんいます。
超がつく一流大学を出た人にも、そういう人が“わんさか”いるんです。

一方、35才の段階ではすでに、こんなふうに(↓)なってる人もいます。
起業して IPO事業売却など大きなコトを体験した人だけではありません。組織で普通に働いている人でも、今は 35才ともなれば、こういう人がたくさんでてきています。
・自分が言い出したプロジェクトや仕事で、失敗したり成功したりの経験を積んでおり、
・組織やグループを率いることの難しさや醍醐味を理解し、自分なりの方法論も体得できている。
・明日から何か別の新規プロジェクトをやれと言われても戸惑わないし、
・今の会社を辞めても、なにかしら食べていけると確信してる。
・外部からも含め、いろんな人に声を掛けられ知見を求められるし、
・これから新たに手がけたいこともたくさんある。
・今後は、更に大きな規模で実績を上げていく段階であり、ワクワクしているし、めっちゃ楽しい
35才では既に、“差が付く”“差が大きくなる”というレベルではなく、圧倒的な力の差ができてしまう。それが、今の「働く世界」の現実です。

35才といえば、23才で就職して 12年、大学院を出て 25才で就職したら 10年です。
この 10年から 12年で、決定的に違う未来が確定してしまう。

どうなんでしょうね。ちょっとステレオタイプに過ぎるかなと思いますが、それでもわかりやすいとは思います。

私がさらに面白いと感じたのは、以下の部分でした。

学生さんはよく「大変な時代だから専門性を身につけたい」とか言いますが(そして子供に専門性を身につけさせたいと考える親御さんも多いのですが)、最初の職場を選ぶ時に、専門性を気にする必要はほとんどありません。
なぜなら、
「一定期間従事して、専門性が身につかない会社や組織なんてない」し、
「ひとつの専門性が、23才から 65才まで 40年以上、通用することもありえない」
からです。

なんであれ一定期間やってれば専門性は身につきます。コンビニの店舗で 3年働いたら、
・リテールビジネスとはどういうものか
・新商品開発と評価の方法論
・拠点ビジネスの可能性
・パート、アルバイト人材の活用方法
などについて、専門性が身につきます。

「ちきりんさんならそうかもしれないが、自分はそんなところで働いても専門性は身につかないです」って?

それはつまり、
・専門性が身につく職場と身につかない職場があるわけではなく、
・どこで働いても専門性を身につけられる人もいれば、どこで働いても、たいして専門性が身につかない人がいる
ってことでしょ?

そのとーりですよ。
専門性に関しては、問題は“働く場所”や“環境”ではなく、自分の学ぶ能力なんです。だから、「どんな職業を選べば、専門性が身につくか」などという質問はナンセンスです。
そもそも学生なんて何にも知らないんだから、どこで働いても学ぶ力さえあれば、専門性は身につきます。

専門性という用語の使用方法はともかく、「お前次第や甘えんな」と言っているわけですね。
これはそうだろうなと首肯できるところが多いわけです。

こうした他人の基準というのは、本当はどうでもいいことでもありますが、やはり何かの世界で一流の人が提示してくるこういった意見というのは、とても面白いし参考になると感じる次第です。