松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

『情熱大陸』からオファーをいただき、あえて断るという野望。

2年ほど前にもう卒業してしまったのだが、とある学生がみんなの夢を大きな布に書いてもらい、張り出すというイベントをやっていた。
教務にも来て「なんか書いてくださいよ」と言われたので、今さら夢でもないだろと思ったのだが、せっかく頑張っている学生だったので、なんか絞り出して書かねばならないだろうと思った。
そして、その布にはこう書いた。

情熱大陸』からオファーをもらい、断る。

これには含意が2つある。
一つは、『情熱大陸』からオファーをいただけるレベルの人間になるという決意。
もう一つは、「ぼくを取材するくらいなら、学生を取材してください」とおしゃれぶって断ってみたいという欲望。

この手の発言が妄言に終わるかどうかは、これからの自分次第である。
小学校の卒業文集には、日本代表になってワールドカップに出ると書いていたやつもいた。
しかし、出場したのは彼ではなく同じことを書いていた本田圭佑である。
妄言を吐くやつはたくさんいるが、妄言を実現できるのは1%未満の選ばれた人間だけであることは間違いない。
しかしながら、実現したやつは大体年若い時に妄言を吐いているであろう。
すなわち、妄言が現実に変容するかどうかは、自分の日常の営みの積み重ねによって決まるのである。
積み重ねには、運や才能など、自分ではどうしようもない要素も関与してしまうが、自分の仕事は運や才能というより、粘り強い積み重ねによって決定づけられると考えている。
そこが、日本代表になってワールドカップに出ることとの差異であろう。

…もしかしたらぼくは疲れているのかもしれません。