松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

大学生活は人生の夏休みという風潮

は、最近はあるのでしょうか?
私が大学生になった2004年は、そうした雰囲気がそこここにありました。
新歓で大塚愛の「さくらんぼ」がひたすらリピートされていたことを思い出します(少し狂気を感じますね)。
大学生活は人生の夏休み!ということは、チラシにも書いてありましたし、先輩も公言していました。
まだシラバス履修登録票も紙だった時代です。
まあ確かに、相当ダラダラしたので、夏休み感はあったかもしせん。
バイトだりいとかゼミだりいとか言いながら適当に単位をとってダラダラしていました。
というか、自分自身も大学は「単位を効率よくとってあとは遊ぶ場だ」というイメージを入学前から持っていました。
いま一瞬先輩のせいにしかけましたが、要は元々の自分のイメージが先輩によって補強されただけのことですね。

翻って現在はどうでしょうか。
まず、私の目から見た学生なんですが、めちゃくちゃよく勉強してますね。
でも勉強だけではなかなか就活のときに評価されないのか、資格の勉強をしたり、課外講座を受けたり、留学したり、インターンシップに行ったりしてますね。
そして、そんな風に活動的になるためには資金が必要なので、バイトもします。
これ、複数のことを並行しなければならないという点で、働いてる人より大変な気がします。

以前と比べてどっちがいいのか、ということはなかなか言いにくいですが、よく頑張ってるという意味では今の方がいいでしょう。
一方、ここまで頑張ってしまうと体調のことが心配になります。
ただでさえ悩み深い時期なのに、あまり体に負荷をかけると心にも同時に強い負担がかかるように思います。
結果、睡眠不足で心身の調子がよくないとか、そういう学生さんも多いのではないでしょうか。

たしかに効率的にやればなんでもこなせるかもしれませんが、私も7年働いてようやく色々なことを効率よくできるようになってきたと思っているくらいで、学生のときはすごく遠回りをしてたと振り返って感じます。
でも今は遠回りがしにくいのかもしれません。
なんでも最短経路で行きたがるのをやめろ、と学生さんに言ったこともあるけど、無理もないかもしれませんね。
最短経路でこなさないと生活が破綻するのかもです。
しかしながら、現実には最短経路で行けないルートの方が多く、しかも重要だったりします。
このあたりのバランスをどうとればいいのか…自分でも答えが出ません。
もう少しゆとりをもって学ばせてやりたいなあとは思うのですが。