松宮慎治の憂鬱

'04京都橘高校卒→'08大阪教育大学卒、私立大学に職員として奉職→'17広島大学大学院教育学研究科博士課程前期高等教育開発専攻修了,そのまま後期課程在学中。とあるきっかけ(http://shinnji28.hatenablog.com/entry/2015/01/10/050000)があって、実名でブログを始めることにしました。特に憂鬱なことはないのですが、大学職員仲間がタイトルを考えてくれたので、そのまま使います。

お金の使い方、貯金と投資のバランス、そして学費を自分で払うことによって感じる重み

広島大学大学院に納めたお金

つい先日広島大学に大学院の通年の学費をおさめました。
入学金も併せて考えると、総額は次のとおりとなります。

入学金   282,000円
学費(通年)535,800円
計     817,800円

ちなみにこの金額は、学部学生と全く同じです。
大学院生は少し安いようなイメージがあったのですが、、そうでもないんですね。
次年度は入学金がかからないので、単純計算で2年間で総額817,800円+535,800円=1,353,600円を支払うことになりますね。
これに加えて、10万円程度は毎月広島との往復や宿泊、書籍の購入に使うとすると、2年間で2,400,000円になりますので、修了するまでに3,753,600円を費やすことになります。

2年間で3,753,600円は、高いか安いか

計算してみて愕然としましたが、感覚的には「高い」と思うものの、「もったいない」とか「他のことにもし使ったら…」といったことは全く感じないですね。
私は毎年一定額の貯金を入職した頃から変わらず続けていて、強制的に差し引かれた貯金以外は全て使う、というライフスタイルでこれまで生活してきました。
この原則の例外が入学金と学費になるわけでして、その他の交通費云々は「全て使う」としてきた、強制的に貯金が差し引かれたあとのお金の範疇でなんとかなります。
めちゃくちゃカツカツですが。年功序列の恩恵を受けて、新卒のときよりは給料が上がってきているわけです。
ゆえに、生活の感覚としてはこれまでと変わらないです。使うところが変わっただけとも言えるでしょうか。
仮にこうした自己投資に使わなくても、どこか別のところに消えていた気はします。
例えば、広くて高い家に住んだりとか。家はもう、5年くらい同じところに住んでますし、あまり今の生活が続くなら変わる気もありません。
家にほとんどいない状況の中では、住む家に投資しても仕方がないですしね。

お金を貯めることと使うことのバランス

やはり「使う」(消費)ということも大事だと思います。
ある種の無駄遣い的なこともどこかでしておくと、お金の使い方を勉強できる気がしています。
私もAudiの中古のオープンカーを200万円で購入して2年間で乗りつぶす(幌が熱で溶けて乗れなくなった)ということをしたことがありますが、あの車に乗っていたときはめちゃくちゃお金がかかりました。ガソリン代とか高速代とか、結果的に購入代金だけでなく維持費にかなりかかりました。
いや、オープンカー乗りたかったんですよ。学生時代にバイクにずっと乗ってたので、その延長で。そのためにレーシックもしましたし。バイクを売ったのは少し後悔してる昨今です。
まあ、そういう経験を経て、大学院に投資するということをしています。
そうした無駄遣い、あるいは現在の大学院のお金、すべて使わずに貯めておけば、今の2倍くらいは貯金があったかもしれないです。
一方でそうした何らかの投資をすることによって、自分のできることが増えたり、世界観が広がったりします。
このバランスをどうとるかが大事だと考えていまして、自分なりに試行錯誤しているところです。
はっきり言えることは、「ひらすら貯金だけをする」というのは良い手ではないということですね。我々にとってお金はやはり道具に過ぎないと思うんですね。
コツコツ貯金をすることを是とする方(うちの親…?)もいらっしゃいますが、そういう方はお金の価値が変動するということを実感として理解できていないのだと思います。
人生を充実させるための道具に過ぎないお金を「ただ持つ」ことが目的になってしまうと、それは本末転倒ですわね。

学費を自分で払うという経験

私は学生時代、学費を全て親に賄ってもらっていました。交通費等の定期代も含めてです。
なので、今それらを自分で支払うようになって、そのことの重みを非常に感じています。
これは親への感謝とかありがたみとか、もちろんそういうこともあります。
それ以外にも、「タダで何かを得ることは無理なんだなあ」ということを強く感じます。
教育もある種の投資なんだと。
たとえば、私は広島大学の大学院生になったことによって、広島大学のLANを経由して、30ドルとか40ドルとかする多くの有料文献を無償で手に入れることができるようになりました。
あるいは、高等教育研究の書籍が大学の図書館とは別に独自に高等教育研究開発センターに保管されており、それらを気軽に借りることができます。
また、学内の宿泊施設への宿泊(3,800円)の予約を、事務局の方が代行してくださり、鍵の受け渡しをしてくださったりします。
専攻の院生室には、学生証がある限り24時間365日出入りできます。センターの建物が独立して運営されているので、警備員さんに出ていくよう言われることはありません。
費用に上限がありますが、遠方の学会へ参加する場合に研究科から補助ができます。
何より、高等教育研究の第一人者であるセンターの先生方の指導を堂々と仰ぐことができ、質問することができ、文献を紹介していただいたりすることができます。
こういうのは、基本的には全部ぜんぶ学費を払っているからです。
親に学費を出してもらったときは、あまりそういうことは意識しませんでした。心のどこかで当然と思っていたので、そりゃあ勉強にも身が入りません。
今は違います。言葉は悪いですが、投資をできるだけ回収しないとダメだと思っています。
多少周囲に迷惑をかけようが、貪欲に学ぶという気持ちでいて、だからこそ毎週末行っているわけです。
大学院進学にあたって、職場から補助がでるような大学もあろうかと思います。
しかしながら、私は自分の大学にそうした制度がなくてよかったなと感じます。
自分を律することができる人はいいでしょうが、そうでない人は、私のように自腹で通う方が無難じゃないかなというのが現時点の感想です。