松宮慎治の憂鬱

'04京都橘高校卒→'08大阪教育大学卒、私立大学に職員として奉職→'17広島大学大学院教育学研究科博士課程前期高等教育開発専攻修了,そのまま後期課程在学中。とあるきっかけ(http://shinnji28.hatenablog.com/entry/2015/01/10/050000)があって、実名でブログを始めることにしました。特に憂鬱なことはないのですが、大学職員仲間がタイトルを考えてくれたので、そのまま使います。

高等教育職員開発論特講(2)「大学運営とその課題」(大場淳先生)

Skypeで2回目の講義をうけさせていただきました。
ちなみに、この講義はSkypeで3か所をつなぎ、5名が受講しています。
受講日時:2015年4月17日(金)19:15-20:45(Skype
以下にレジュメ含むメモを記載します。

大学運営とその課題
1.大学組織の特性とモデル
・大学組織の特性(江原,1999)
・大学と非大学組織との相違(Weick,1976)
・大学の管理組織運営モデル(江原,1999)
・マクネイのモデル(Dopson&Mcnay,1996)
・スコットのモデル(Scotto,2011)
2.大学組織・運営の変遷と関連研究
・伝統的大学(同僚組織としての運営)。ただしさらに遡ると「学生の組織」だった
・Academic revolution=教授団革命(リースマン)→元々植民地だったため少し違っていたが、ヨーロッパ的な教授団支配へ向かった
・1950-60年代の米国〜高等教育拡張期→拡大する大学組織
・マルチバーシティ(Kerr,1963)→同僚組織の大学は失われた?
・経営革命(managerial revolution)(Kerr,1963)
・大学紛争と「学生消費者主義(student consumerisum)」(Riesman,1980)→アカデミズムから学生消費者主義へ(喜多村,1986)
・「組織の伝説(Organizational saga)」(Clark,1972)
・トロウの大学モデル(Trow,1974)→エリート(15%)、マス(15-50%)、ユニバーサルで有名だが、トロウがこれを書いた時にはユニバーサル段階はまだ空想の世界であった。また、日本の場合は1960年代にエリートからマスに移行した
・1970年代後半〜経済不況、政府補助削減→戦略的経営/管理運営の導入
・戦略的経営への批判→十分な情報があればトップレベルで意思決定ができるという考えの前提に、そもそもいくつかの誤りがある
3.日本の状況
・戦後の中教審での検討「大学教育の改善について」(答申、昭和38年)、「今後における学校教育の総合的な拡大整備のための基本的背作について」(答申)
・臨時教育審議会(昭和59~62年)と大学改革の始まり
・大学審議会(昭和62年~)による大学改革の推進
・省庁再編と規制改革(平成13年~)
・最近は「経営主義(managerialism)」志向
4.課題と展望
・自律性が拡大した下での大学運営の在り方は研究途上である