松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

2015年度大学行政管理学会若手研究奨励に採択されました(研究課題「大学の教職課程に求められる学生の資質能力向上に関する研究」)

まだ正式には公開されていないようですが、2015年度大学行政管理学会若手研究奨励に採択いただきました。
研究課題は、「大学の教職課程に求められる学生の資質能力向上に関する研究」です。

大学行政管理学会若手研究奨励とは

大学行政管理学会若手研究奨励とは、「大学行政管理学会の若手の会員の研究活動を奨励し、もって学会の研究活動の活性化と会員の研究水準の向上を図ること」を目的とし、1年間で10万円が支給されるものです。
全体 » 若手研究奨励規程

申請にあたっての問題

昨年度は、同時に科研費の奨励研究にも応募していました。スケジュール感として、

科研費応募
②大学行政管理学会若手研究奨励応募
③大学行政管理学会若手研究奨励合否結果通知
科研費合否結果通知

という順番であったため、この両者の研究課題が重複しないようにする必要がありました。
つまり、片方の合否が先にわかったのちに、もう片方の応募ができるのであれば、全く同じテーマで応募できますが、そうではないので課題を分けなければならなかったということです。
なお、応募課題の重複については、両申請先にきちんと問い合わせました。大学行政管理学会は「ダメという規程はないので別に大丈夫」という緩い回答をいただいたのですが、学振の方からは「趣旨が全然違うのでダメ」と言われてしまいました。(なお、後者は勤務先の研究支援の部署経由で確認をとりました)
「完全にわけなくても、少しズラせばいいのだ」とも思いましたが、わたしはこうした研究作法についてきちんとトレーニングを受けておりませんし、そうしたリスキーなことは避けました。
作法のトレーニングを受けていないので、いくら「重複していない。きちんとズラした」と言ったところで、それは主観だろうという批判からの免れ方がわからなかったのです。

採択された感想

まず、この課題については課題設定そのものに問題があるのではないかという不安を抱いていました。
というのも、大学における教員養成という課題が大学行政管理学会における研究になじむのかわからなかったからです。
学会の性質上、過去の採択課題を見ても、大学職員とか、大学運営、ガバナンス、SDといった広めのテーマがおおく、ここまで限定されたものはほとんどないと感じていました。
したがって、申請した場合のありうる批判として、

・この課題を大学行政管理学会で取り扱う意義はどこにあるのか?
・この課題を教員ではなく職員がテーマとする意義はどこにあるのか?

といったものを想定していました。
結果として、審査員からそのような批判を受けることはなく、無事採択されました。
ありがたいことですが、個人的にはなぜ上記のような批判を受けなかったのだろうという疑問も持ちます。

今後の決意

大学行政管理学会は入職当初からお世話になってきた団体であり、ここで多くのことを学びました。また、多くの仲間との繋がりも得てきました。
つい先日、若手としての活動からはじょじょに手を引いていきたいという記事を書いたばかりでしたが、この奨励金だけは例外とさせてください。
自分のこれまでの職業人生や、この学会にお世話になってきたことを考えると、絶対に欲しい外部資金でした。もし落ちたら、次回また応募するつもりでした。(ちなみに、前回も応募して落ちてます)
今回の採択課題をできるだけ高いレベルでこなして、会員のみなさまに貢献し、もって学会に少しの恩返しをしたいというのが今の決意です。
ベストを尽くしますので、どうかご指導ください。