松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

「2014年度大学行政管理学会第3回近畿地区ワークショップ」に参加

標記のワークショップに参加したので、内容を報告します。
テーマは、2015年度に開催される定期総会・研究集会をどうしていくかということと、2016年度の学会創設20周年に向けて何をやっていくか、ということの2点でした。

名 称:2014年度第3回 近畿地区研究会ワークショップ
日 時:平成27年1月12日(月・祝)14時15分~17時
場 所:関西学院大学大阪梅田キャンパス 1004教室

1.開会あいさつ(私市佐代美氏・武庫川女子大学

・JUAMの近畿は、関東に次いで会員数が多い
・活動も活発に行われている
・今日は準備委員会からの中間報告と、企画のディスカッションをしてもらう
・ここで夢は語っていただくが、そのアイディアを深めていきたい

2.2015年度の総会について 開催校挨拶(篠塚義弘氏・関西大学

・業務命令的に自校の職員で賄うということはできそうにないし、全体で動くのも難しい。だから運営してくれるスタッフを募集したい
・JUAMも世代交代がなされて、当初の意思と変わってきている部分もある。今後どう進めていくのかが重要なテーマだ

3.「JUAM創立20周年記念事業準備委員会」からの中間報告(浜田行弘氏・関西学院大学

・2016年度が創立20周年yearである
・今年の閉会時にキックオフを宣言してHPもオープンする。だから今年は閉会式のときまでいておいてもらいたい
(原案の説明)
・ウェブについては、立派なものができたけど更新できるのが大変、というようなものを作る気はない。今後に繋がるページを作る
記念定期総会・研究集会
・日程については、9月の2日(金)・3日(土)・4日(日)を予定している。また、場所は首都圏の大学で調整をしている
・初日に研修会を入れてはどうかと考えている。そのことによって、金曜日であっても業務として参加しやすくしたい
・海外大学視察の視察を行えるようにしたい。国際員会の制度と部分的に重複するが、若手職員を派遣したい。個人ではなくグループとしての派遣を考えている。選ばれた人がグループとして研究にいき、その成果を発表することを求めたい
・学会誌20周年記念特集号の発刊を予定している
・地方開催の記念イベントを検討している。具体的には、統一テーマにそった各地区研究会の開催、全国行脚の企画、地区別・テーマ別研究会の合同研究会の実施など。会計においては、たまっている次年度繰越金を基金のように有効的に使っていく予定である
・なぜ近畿地区の活動が活発か?関東地区に次いで、会員数も大学職員数も多い、私立大学だけでも職員が19000人いる。北海道は職員数が1200名。活発なのは当たり前。近畿地区のやり方で他の場所で応用できるかはまた別である

以下、4つのグループにわかれてのワーク

①あなたがJUAM@近畿でやりたいこと

【GW。自分のグループで出た意見】
・JUAMに何を期待しているか?を考えてはどうか
・今はある程度自分の求めていることを企画にしていっている状態である
・今年やろうと思っていることは若手から脱皮すること。階層別研究会として中堅職員が中堅職員向けの取組みをしている。幅を広げたい。中堅職員には中堅職員にしかわからない悩みや問題があるので
・これまでの蓄積って何があるのかな?研修プログラムのようなものがあるだろうか。それが見えづらい。それぞれの大学の研修はどうなっているか。自大学でできないことを受ける場が学会。そのニーズをどう調べたらいいのか
・学会を作ったころ、10回くらいの頃、今。何がどう変化が起きているんだろうか。それを傾向としてとらえたい。関東に比べて色んな大学がちょこちょこできる。そういうところで採用される人は、大学人らしくない人が採用されたりしている。良い悪いは別にして。そういう人はどういうマインドを持っているのか
・大学職員の第一世代は、孫福さん始めのところ。その時代、どういう風に職員がそだっていたか、今のようにある種自力じゃなくて勉強する環境が色んなところでできつつある中で育ってきた職員。20年前まで、90年代の初めからは変わってきている
・大学マネジメント研究会は国立大のキャリアである。JUAMと大学マネジメント研究会、どちらか片方入っていれば情報交換できるが、連携を強めたい
・まだまだご縁のない大学もいっぱいある。メンバーが広めに見て50人くらい?ネットワークを広げて、個別の大学が元気になればいいなと思う
・ビジネススキルだけではだめ、大学とはなんたるか、アカデミシャンとしての教員と深いところで共感、共鳴できるようにならないため
・自大学の発展に繋がるようなことをつかめる場であってほしい
・地区別研究会と地区別研究会の共催がない。規模や地域性の違いを学ぶ場がJUAMにはなかなかない
・学生生活支援の研究をする場がない。外部にもあるが、どちらかというと講師から教えてもらうばかりで、議論したり研究したりする場がない
リクルートしたい。今の状況には色んな誤解がある。大学職員という職業がどういう職業か知ってもらって、いい人に来てもらいたい

各班の発表:
(1グループ)
・聞いて欲しいことがたくさんある。実例として聞いてもらえる場が欲しい。理論じゃなくて実例を
・ネット中継を取り入れて欲しい。地方だと参加が難しいことがあるので
・30代前半~40代前半の方が少ない
・業務別の研修会と、JUAMの役割分担はどうしていくのか
中途採用の方のための研修があってもよいのでは。大学関係の法令を学ぶ機会など
・関西は活発だという気がしている。関西はこういう会合でも50人くらいくるが、東京だと10~20人くらいだ。地方の方が情報に飢えている
(2グループ)
・新しい仕事が大学に増えている。それに対する研修会や研究グループがあればよい
・国際とか入試とかいう部門は、大学ごとに戦略があるので、共有はしにくい
・理論的、実践的な研究が目的になっているが、入試であればもう一つ下の段階にブレイクダウンして、エンロールマネジメントやマーケティングのような、情報共有をできる段階まで下げてはどうか
・研究会活動が難しくなっている。また、場所の提供も難しくなっている。大学自体365日稼働するようになっているので、安易に貸しにくい
・職員同士の切磋琢磨が大事なので、そこを伸ばしたい
・研究か、研修か。どっちがJUAMとして重要なのか。おそらく両方とも重要なのだろうが、そこをもう少し詰めていく必要がある
・懇親会の重要性。他大学同士で飲むと、愚痴すら情報共有になる
PDCAよりCAの事例報告に期待したい。結果としてどうなったのかが知りたい。やっていることを言語化できれば誰でも発表できる
(3グループ)
・職員としては知っておかなければいけないが、業務としては行きにくいと思われる研修の継続を望む
・国公私立や規模の壁がないところで業務内容の情報共有をしたい
・研究会を立ち上げるときに、ニーズがあるかわからない。近畿地区としてフリーな研究会を作り、ニーズをあげて研究会に昇格させてはどうか
(4グループ)
・調査と、研究会活動の内容について。これからやっていくことを考えるにあたって、これまでの蓄積を調査した方がいい。創設期とどう違ってきているのか
・関東と関西の人数や取組みの内容について比較調査すべき
中途採用者と新卒採用者のその後の育成と成長の対比について検討してはどうか
・テーマの偏りがある。創設期に遡って仕方がないところもあるが、学生支援領域の研究会がない。外部の組織で知識を取り入れる場はあるが、、
・大学職員の業務について外部に発信してはどうか。大学職員を志望して大学職員になる方が増えているので、そのミスマッチが増えないように、社会的認知度を広げる努力をしてはどうか
・地区別研究会同士の交流をしてはどうか

②2015年度定期総会・研究集会での提案企画

・関西は政治とは少し離れている。地方ならではのハンデもある
・若手職員との連携を各地区に広げていくのはどうか
・市場が大きいからノンビリできる。関西で仁義なき戦いをやっているのに、仲が悪くなることはない
・関西から教職協働の本領発揮ができるようなことができないか。教員も含めていい人材が集まってきている
・教員から見た職員、職員から見た教員。そういうところを高めていけないだろうか。きっと人材バンクはできる
・研修プログラムが何本か立ち上がっていけば面白い
・女性をターゲットにしたプログラムがあればよい。大学を越えてメンターを作るなど

各班の発表
(4グループ)
・自分が上記のことを発表
(3グループ)
・懇親会のあり方について。ワークショップの会場で知り合いが増えることもある。ワークショップと懇親会を連動させてはどうか
・地区別で昼食会を開催してはどうか。初めて来られた方が参加しやすいように
・研究発表の内容について、事例報告を聞きたい人もいれば、研究に近いものを聞きたい人もいるので、選択しやすいようにはっきり分けてはどうか
・研究発表の時間についても、長いものと短いものに分けてはどうか
・研究発表よりもワークショップの時間を延ばすことも検討してはどうか
・OBの師匠の講演会や川柳の講演会、学生街を生かしたイベントをしてはどうか
(2グループ)
・地域性にあまりこだわる必要はないが、関東ではないということを意識してはどうか
・これからのJUAMについて語り合いたい
・シンポジウムは会場校の意向が強い。キーワードを作ってはどうか。大学職員が理事長になったケース等。関大の場合はそうなので
関西大学といえば防災研究に力を入れているので、阪神大震災から20周年ということで、関西大学ならではのテーマとして、学生の命を守るということをテーマにしてはどうか
・既存の総会の流れを見直してもよいのではないか
(1グループ)
・関西ならではの企画をやってみてはどうか
・カテゴリーそのものがマンネリ化してきているのではないか
・地区別、テーマ別の研究会を全て開催してみてはどうか
・年代別のワークショップをやってはどうか

③20周年に向けたJUAM@近畿の提案企画

・第一世代の人は絶対に呼びたい
・大学に入ってから大学院に学んだ人がどれくらいいるんだろうかを知りたい。企画になるかどうかはわからないが。学会ができて20年の間にどうなったのか。いったい我々はどこに向かっているのか。少なくとも整理はした方がいいのではないか。修士くらいとらなくてはいけないと思っている向学心のある職員は一定いると思うが、それがある種のプレッシャーになってはいないか
・課題が明らかになっているやつが大学院に行くのはいい
・アドミニストレーションの上に、分野の専門性が出てくるのではないか
・昔は大学それぞれの余裕があって、自然に中で問題意識を持った人が自分で育っていく環境があった。今は余裕がなくて、目の前の実務処理に追われる。以前は学生運動があって学生に問われた。俺たちのお金で食っているくせにお前たちはなんだと。学生運動の中で、職員とは何かという問いを発信し、されてきた人が自らつかみとってきた部分が大きい。ギリギリ問いかけてくる人は今いない、ではどうするか

各班の発表:
(1グループ)
・法人化してはどうか
人材バンクを作り、講師を派遣しやすい環境を整えてはどうか
・JUAMのいま、原点、将来に将来を考える必要があるのではないか
・会員の共通認識を持つために、クレドやスローガンを考えてはどうか
・周年事業の意味をもう一度考えるような会を設けてはどうか
・出向や人事交流をしてはどうか
・プレ定期総会をやってはどうか
(2グループ)
・会員を増やしたい。かつては全大学職員の2%を目標にしていた。新たに目標値を設定してはどうか
・1回、2回は冠をつけて、予算を多めにつけて、大物を呼べばどうか
・研究会の資料や成果をネットで公開してはどうか
(3グループ)
・中堅若手がわからないことを聞くとき、講師を探すときに人材を探せるような人材バンクを作ってはどうか
・顔を見て交流することも大事。基礎的な文書の作成や公費の扱いも含めた研修を実施してはどうか。以前は私大連等で実務の研修もあったが、最近は企画立案型が増えている
・○○年会を作ってはどうか。関東にはあるようだが、午年の会など
(4グループ)
・第1世代の話はぜひ聞きたい
・世代ごとの代表者を作って話を聞きたい
・大学院進学者や学位を求めた方も少ない。JUAMの役割と大学院進学者との話。教員になったものの話
・昔の職員と今の職員の働き方に変化が起きているので、そういうところを検証してはどうか
・大学紛争の中で職員のあり方を問うてきた人がトップにいたが、最近は職員としてのありようを問われる機会がないのではないか
・JUAMで学び育つような組織にしていければよい