松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

大学職員は学生好きか?

大学職員は学生好きか?

大学職員は学生のことが好きなのでしょうか?
世の中にはたくさんの大学職員がいますが、多分、学生好きな人の方が多いと思います。
大学職員の中には、「学生時代職員の方にお世話になって…」みたいな方が結構いるはずです。
その次に、あまり興味もない人が多いような気がしています。興味がないというと語弊がありますが、一度も学生と接する部署に籍を置いたことがなくて、総務とか経理系の仕事をしている場合、そもそも好きとか嫌いとかいう発想に至らない可能性もあります。

自分はどうなの?

私がどうなのか、という話ですが、「松宮さんって学生のこと好きですよね」と他ならぬ学生から言われることがあります。
しかし、大変申し訳ない気持ちになるのですが、私は学生のみなさんのことが、好きでも嫌いでもないです。
私は学生に嘘をつくのが嫌いなので、「松宮さんって学生のこと好きですよね」と学生から言われたら、「いや、別に好きじゃないよ。もちろん嫌いでもないけどね」と答えています。(こういう質問をしてくる学生というのは、それなりに信頼関係ができているので、タメ口で話してます、、すみません。基本的には敬語ですよ。信頼関係ができたあとでも、敬語の方がいいんでしょうかね。学生にとって良い方を選択したいのですが、どっちがいいのかわからないです)
それに加えて、「仕事だからやっているだけだ」と伝えています。

プロとして、仕事だからやってるだけ

仕事だからやってる、と言われてしまうと印象が悪いかもしれないのですが、自分ではそうは思っていません。
プロの大学職員としてみなさんと接しているんですよ、ということを伝えているつもりです。
学生支援や教務の仕事では、自分の関わり如何によって、学生の成長、その伸びが変わってくるので、自分自身が学生の学びの支援の当事者だと、そういう自覚を持っています。
その自覚を持った上で、プロフェッショナルとしてみなさんを伸ばしていくのだと。私が「仕事だ」と言っているのはそういう意味です。
外から見れば、私は学生が好きでキャッキャウフウフしてるだけに見えるかもしれません。
でも、学生を伸ばすために研鑽を積み、どうすれば彼らが伸びるのかということを、かなり細かく慎重な計算をしながらやっているつもりです。
外からどう見えるか別として、学生と楽しく過ごす、というのは私の仕事ではないと思いますし、そのことは本意ではありません。
そこにあるのは、楽しげな雰囲気で過ごした方が学生が伸びるというプロとしてのこだわりです。
たしかに、学生と楽しく過ごすことが部分的にモチベーションにはなりますが、それは仕事の本質ではないだろうと考えています。

書いていて、自分がとても冷たい人間のような気がしてきました。
でも、大事なのは学生からどう見えるかであって、自分がどうしたいかではないような気もします。
学生から見て、私が「学生好きな職員」のようにみえ、さらにそのことが彼らに良い影響を与えているならそれでいいです。むしろ、その点が私にとって一番重要なことです。
それに、プロは好き嫌いで仕事はしないと思います。私にとって学生というのは、よく話す学生かどうか、私が知っているかいないかに関わらず、等しく価値のある存在であって、好きな学生、嫌いな学生という区別はありません。
ただ、学生の側が、「あの人イヤだな」「あの人はいいな」という相性はあるかもしれないので、大学側が教職員に多様な人を用意しておく必要はあると思っています。