松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

『肩書き捨てたら地獄だった』を読了

宇佐美典也さんの標記の著書を読了しました。
私は宇佐美さんにお会いしたことがあります。去年の10月12日(土)のことです。
会いたいといったら会ってくださったので、宇佐美さんと会うためだけに東京に行きました。
宇佐美さんといえば、なんといっても現役官僚時代に実名ブログで給料を公開したり、「日本の社会保障はもうダメで、見通し案も作成している官僚自身が罪悪感を覚えている」と記してしまったり、とにかく、「え、そんなこと言っちゃっていいんだ」という多くの驚きを私に与えてくれました。
行政の立場にありながら、あそこまではっきりと年金や社会保障の年金を指摘されたことには本当に驚きました。
あの手のことは、「なんとなくみんな知ってるけど、触れない」というお約束がある気がしていたので、行政の立場にいてもそれを果敢に破っていくという純粋さを感じました。
面白い人だなと感じていたので、いつか会いたいと思っていました。
六本木の居酒屋でお会いしたのですが、どこの馬の骨ともわからぬやつと2人きりで会ってくれた時点で驚きです。
宇佐美さんとみっちりお話して、印象に残った言葉は、
・もう本当のエリートは官僚になんかならない。自分も2番手だ。東大だけど浪人してるし
・(中央大の竹内健先生の話の流れで)亜流になれ。提案しまくって干されるくらいでちょうどいい
・市場と向き合え。できればブログをやれ。そしてPVと向き合え。多分続かないと思うよ
・でも実名でブログをやるのはやめた方がいい。やっぱり組織で働いてるんだから
等々、色々とあります。
最後の一行については、実名という逆のことを始めてしまいましたが……。
匿名でやったこともあるのですが、宇佐美さんの予言通り続かなかったんですよ。
この著書の中でも出てくる木下斉さんのことは「年下なのにあそこまでやってるのはすごい。悔しい」と仰っていました。
お店を出る前に、靴箱の前で、「こういうとき、使う数字決めてますか?」と聞かれたのが妙に印象的です。答えは覚えていませんが、私が「13番です。柳沢が好きなんで」とお返ししたのは覚えています。それに対して、「柳沢といえばQBKだよね(笑)」と言われた記憶もあります。帰り際に、「実はダイエットを最近している」と仰ったこととか。
去年までは私もかなりもがいていて、もがいている中でなんとか海面に上昇しようと試みていました。
今では完全に上昇できたという自覚がありますが、その一つのきっかけが、宇佐美さんとの出会いだったような気がします。
Twitterも実名で作りなおしたので、相互フォローも外れ、DMは送れません。
だから、この記事も見ていただけるかわかりません。あのときはありがとうございましたと、そっとこの場でお伝えしたいと思います。