松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

『リクルートという幻想』を読了

標記の本を読了しました。 

リクルートで、来年4月から千葉商科大学国際教養学部に専任講師として着任予定の常見陽平氏の著書です。

 リクルートは人材輩出企業のイメージがあるかもしれないが実は「排出」であり「流出」である、いわゆるモーレツ営業のイメージも虚像で、組織としてモデルを共有しているだけ、等古巣を批判した書ですが、このようにあえて取り上げて批評している点において、逆に愛情を感じました。

また、リクルート社員の異常なまでのハイテンション(モチベーションを上げる仕組み)として、「掛け声」が紹介されていたのですが、これには思わず笑ってしまいました。

(以下引用)

社内の会議、後述するキックオフなどで発せられる。音頭取りが「売って売って売りまくるぞ」などと叫び、みんなで「オー」と唱和する。これも部署により、流派がいろいろある。「期待を超えまSUUMO!」なんていうやり方すらある(SUUMOはリクルートの不動産・住宅情報サービス)。

 1967年ころから、求人広告の部署を起点に広がっていったという説がある。この年、日本橋のニュー八重洲ビルの屋上での掛け声の様子を撮影した写真が、いまもリクルートには残っている。当時から、"掛け声スペシャリスト”と呼ばれる人がいたらしい。

(引用終)

こちらは読んだことないのですが、本来ならあわせて読みたいところ。

 

リクルートという奇跡 (文春文庫)

リクルートという奇跡 (文春文庫)