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松宮慎治の憂鬱

'04京都橘高校卒→'08大阪教育大学卒、私立大学に職員として奉職→'17広島大学大学院教育学研究科博士課程前期高等教育開発専攻修了,そのまま後期課程在学中。とあるきっかけ(http://shinnji28.hatenablog.com/entry/2015/01/10/050000)があって、実名でブログを始めることにしました。特に憂鬱なことはないのですが、大学職員仲間がタイトルを考えてくれたので、そのまま使います。

読書(評論)

元永知宏著『期待はずれのドラフト1位――逆境からのそれぞれのリベンジ』(岩波ジュニア新書)を読了

標記の本を読了した。 ジュニア新書なので,漢字にルビが振ってある。 期待はずれのドラフト1位がそこからどう人生を歩んだか,がドキュメンタリーとして追われている。 最も印象に残ったのは,自身の記憶にも残っている的場寛壱選手(1999年阪神タイガース…

谷崎光著『日本人の値段ー中国に買われたエリート技術者たち』(小学館)を読了

随分前に購入した標記の本を読了した。 端的にいえば、日本メーカーの技術者が中国に高額年俸で引き抜かれ、技術が流出する実態を追ったドキュメンタリーである。 自分にも技術者の友人がいるので、身につまされた。 機会があれば意見を聞いてみたい。日本人…

桐谷ヨウ著『仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれていないんだ、私は』(ワニブックス)を読了

標記の本を読了した。 「天才恋愛コラムニスト」の桐谷ヨウ氏の著作であるが,彼はネット上では「ハーレンファイト」の名前で活動している。 ところで,ぼくはなぜこの本を買ったのだろうか? 全く覚えていない。病んでいるのかもしれない。仕事ができて、小…

井上理津子著『さいごの色街 飛田』(新潮文庫)を読了

とんでもない作品を読んでしまった。 まさしく渾身のルポルタージュである。さいごの色街 飛田 (新潮文庫)作者: 井上理津子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/01/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る

ポール・ウィリス著,熊沢誠・山田潤著『ハマータウンの野郎ども』(ちくま学芸文庫)を読了

実際に購入したのは随分と前なのだが,積読になっていた標記の本をようやく読了した。 本書は,イギリスの学校教育制度において,労働者階級の子どもたち(「野郎ども」)がいかなる理由で学校文化へ反抗し,肉体労働へ順応していくかを描く。 ぼくもこのブ…

佐藤敏郎監修,雁部那由多・津田穂乃果・相澤朱音著『16歳の語り部』(ポプラ社)を読了

本書は,東日本大震災に小学校5年生で被災した3人の子どもたちが,16歳になった今,それぞれの「語り」によって当時を思い返すという趣旨である。 鬼気迫るというよりは,どちらかといえば描写は淡々としているのに,それがまた深刻さを増すことになる。私が…

堀江貴文著『99%の会社はいらない』(ベスト新書)を読了

標記の本を読了した。 思ったのは,「そんなにホンマのことばっか言うてたら,刺されてしまうで…」ということである。 しかし,内容より驚いたのは,小池百合子氏を一部で取り上げていることだ。 言うまでもなく,この本は小池百合子の出馬のシュの字もない…

三宅洋平・岡本俊浩著『「選挙フェス」17万人を動かした新しい選挙のかたち』(講談社新書)を読了

先日の参院選,三宅洋平という候補がかなり話題になっていました。 otokitashun.com しかしながら,ぼくはこの三宅洋平氏を全く知らないので,「知らないのはマズいな」と思っていました。 そうしたところ,むーにょん先生こと京都外大の村上先生にこちらの…

MB著『最速でおしゃれに見せる方法』(扶桑社)

社会人になり,忙しくなると,なかなかゆっくり服を見るヒマもなくなる。 そうしたときの強い味方がこちら。 値段に関係なく,本当にいいものとは何か(すなわち,高くてもダメなものはダメ)という,「本当のこと」をかなりあけすけに書いている傑作。 ファ…

デイル・ドーテン著,野津智子訳『仕事は楽しいかね?』(きこ書房)を読了

年末に標記の本を読了しました。 たしか,IPS細胞の山中先生の愛読書だとかで有名な本だったと思いますが,おすすめです。 飛行機が止まってしまった空港で,マックス・エルモアというおじさんに話しかけられる中で,さまざまな教訓のようなものをもらうとい…

宇野維正著『1998年の宇多田ヒカル』(新潮新書)を読了ーーアラサー必見の書ーー

標記の本を読了した。 端的にいえばこの本は、宇多田ヒカル、椎名林檎、aiko、浜崎あゆみという日本を代表する女性「アーティスト」を巡って、CD売り上げが音楽史上最高の売り上げとなった(そしてそれは、これからずっと塗り替えられないことを指す)1998年…

今津孝次郎著『教師が育つ条件』(岩波新書)を読了

標記の本を読了しました。 以前読了した書籍化された博士論文について、実際に働いている先生方の声を取り入れ、かつやや一般向けに出版したもの、と理解しました。 教師の質(もしくは資質、資質能力)等の向上といったときに、多くの場合その質とはなんな…

今津孝次郎著『変動社会の教師教育』(名古屋大学出版会)を読了(5)教員養成の課題

続きですが、このくらいで最後にしたいと思います。 自分の仕事に最も関係のある「教員養成の課題」についてです。 今津先生は、この問題について4つの観点を提示されました。 すなわち、 (1)同僚教員間連携 (2)実践研究者としての教師 (3)やわらかい…

今津孝次郎著『変動社会の教師教育』(名古屋大学出版会)を読了(4)なぜ個々の学校に議論が焦点化されないのか?

続きです。 全く興味のない方にとっては全然面白くないかもしれません。すみません。 でもこのブログ、自分のためにやってるんです。だからご容赦ください。日本の学校研究でなぜ個々の学校というよりもむしろ全体にかかわる議論ばかり進むのか、という重要…

今津孝次郎著『変動社会の教師教育』(名古屋大学出版会)を読了(3)「かたい学校」と「やわらかい学校」

一昨日、昨日の続きです。 これも非常に重要な論点だと思うのですが、今津先生は「かたい学校tight system of the school」と「やわらかい学校loose system of the school」という2つの学校モデルを提示された上で、脱工業化社会では後者に向かうべきだとお…

今津孝次郎著『変動社会の教師教育』(名古屋大学出版会)を読了(2)「未完成の教師」

昨日の続きです。今津先生の著書を拝読して印象にのこったところ、考えたことなどをつらつら記録していきます。 これからの社会が求めるのは、「未完成の教師」 昨日、教師教育に関する2モデル(「aモデル;教師個人モデル」「bモデル;学校教育改善モデル」…

今津孝次郎著『変動社会の教師教育』(名古屋大学出版会)を読了(1)「教師教育パラダイム」の必要性

標記の本を読了しました。 この本は今津先生の博士論文が元となっているものです。 大作なため、なかなか簡単に消化できそうもありませんが、現時点で印象に残っているところだけでもまとめたいと思います。 「教員養成」から「教師教育」へ 私は意識して「…

堀江貴文著『我が闘争』(幻冬舎)を読了

標記の本を読了しました。 私にとって堀江さんというのは、時代の寵児とあがめられたのちにいっきに犯罪者として奈落の底に叩き落されたという、そういうところを働く一歩手前の大学生の時代に見ていたという存在で、 「やっぱり目立ちすぎると潰されるんだ…

小林浩志著『パワハラ防止のためのアンガーマネジメント入門:怒り、イライラのコントロールで、職場は変わる! 成果が上がる! 』(東洋経済新報社)を読了

タイトルが長いですね。 最近職場でイライラすることも多いので買いました。心身の健康によくない気がしたので。 怒りことそのものは悪くない、どうマネジメントするかが大事だということが示され、具体的方策にまで言及された好著でした。パワハラ防止のた…

久松達央著『小さくて強い農業をつくる』(昌文社)を読了

標記の本を読了しました。慶応を卒業し、帝人に入社するも28歳のときにやめ、農業を始めた方の本です。 木下斉さんがTwitterでオススメされていたので買いました。 冒頭に、 はじめに断っておきますが、この本には、「農業経営のコツ」や「有機栽培のポイ…

阿部真大著『「破格」の人―半歩出る働き方』(角川SSC新書)を読了

お仕事でご一緒したので、読んでみました。 新たな価値を産もうと思うと、既存の組織や価値観に完全にフィットしてしまうとだめ。でもハミだしすぎてもダメ。そういうことを5人のインタビューから実証的に示していらっしゃるように思いました。 私もそうい…

『肩書き捨てたら地獄だった』を読了

宇佐美典也さんの標記の著書を読了しました。 私は宇佐美さんにお会いしたことがあります。去年の10月12日(土)のことです。 会いたいといったら会ってくださったので、宇佐美さんと会うためだけに東京に行きました。 宇佐美さんといえば、なんといっても現…

『リクルートという幻想』を読了

標記の本を読了しました。 元リクルートで、来年4月から千葉商科大学国際教養学部に専任講師として着任予定の常見陽平氏の著書です。 リクルートという幻想 (中公新書ラクレ) 作者: 常見陽平 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/09/09 メディア: 新…