松宮慎治の憂鬱

'04京都橘高校卒→'08大阪教育大学卒、私立大学に職員として奉職→'17広島大学大学院教育学研究科博士課程前期高等教育開発専攻修了,そのまま後期課程在学中。とあるきっかけ(http://shinnji28.hatenablog.com/entry/2015/01/10/050000)があって、実名でブログを始めることにしました。特に憂鬱なことはないのですが、大学職員仲間がタイトルを考えてくれたので、そのまま使います。

読書(小説)

堂場瞬一(2017)『誤断』(中公文庫)を読了

標記の本を読了した。 薬害の隠ぺい工作を命じられた製薬会社勤務の主人公が,悩みながら最適解を探す話。」誤断 (中公文庫)作者: 堂場瞬一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/11/22メディア: 文庫この商品を含むブログを見る

貫井徳郎著『後悔と真実の色』(幻冬舎文庫)

標記の本を読了した。 最初の方は一見通常の警察小説なのだが,途中からの急展開,さらに最後のどんでん返しには驚いた。 山本周五郎賞受賞作品。後悔と真実の色作者: 貫井徳郎出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2013/02/01メディア: Kindle版この商品を含むブ…

堂場瞬一著『警察回りの夏』(集英社文庫)を読了

異常に警察小説が読みたくなって読了した。 警察回り担当の新聞記者がある事件を追っていて,より大きな圧力に飲み込まれてしまう話です。警察回りの夏 (集英社文庫)作者: 堂場瞬一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2017/05/19メディア: 文庫この商品を含むブ…

宮下奈都著『たった、それだけ』(双葉文庫)を読了

標記の本を読了した。 贈賄で告発された人の周縁をめぐるオムニバス。たった、それだけ (双葉文庫)作者: 宮下奈都出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2017/01/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る

浅田次郎著『黒書院の六兵衛(上)(下)』(文春文庫)

標記の本を読了した。 江戸から明治に時代が遷移するときの江戸城無血開城の際,ただひらすら居座り続けた旗本がいたという話。 読了したあとになって,後ろの方に江戸城内の見取り図がついていたことに気づいて残念。黒書院の六兵衛 上 (文春文庫)作者: 浅…

片渕須直監督作品『この世界の片隅に』を鑑賞

標記の映画を神戸のシネ・リーブルという映画館で鑑賞した。 広島に馴染もうシリーズの第何回かである。 声優である能年玲奈の存在感がすごかった。「この世界の片隅に」公式アートブック作者: 『このマンガがすごい!』編集部,呉市立美術館出版社/メーカー: …

朝井リョウ著『何様』(新潮社)を読了

標記の本を読了した。 『何者』が映画になっているが,『何者』を読んでいなくても,面白いと思う。何様作者: 朝井リョウ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/08/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る

北村薫著『元気でいてよ、R2-D2』(集英社文庫)を読了

久々に北村薫さんの本を読んだ。 短編集である。視点がやさしい。元気でいてよ、R2-D2。 (角川文庫)作者: 北村薫出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2015/10/24メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る

吉田修一著『キャンセルされた街の案内』(新潮文庫)

標記の本を再読した。 短編集なのだが,この中の「日々の春」というのが素晴らしい。キャンセルされた街の案内 (新潮文庫)作者: 吉田修一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/05/28メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る

奥田英朗『空中ブランコ』(文春文庫)を読了

こちらも,ひとに貸す前に再読した。 名作としか言いようがない。空中ブランコ (文春文庫)作者: 奥田英朗出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/01/10メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 161回この商品を含むブログ (287件) を見る

奥田英朗著『イン・ザ・プール』(文春文庫)を読了

ひとに貸すために標記の本を読了した。 久々に声出して笑った。イン・ザ・プール (文春文庫)作者: 奥田英朗出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/03/10メディア: 文庫購入: 20人 クリック: 267回この商品を含むブログ (468件) を見る

宮下奈都著『太陽のパスタ、豆のスープ』(集英社文庫)を読了

標記の本を読了した。 結婚式直前に破断された女性がやりたいことのリストを作るという,ハリウッド映画のような設定でありつつ,内容はきわめて日常的というギャップが面白かった。太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)作者: 宮下奈都出版社/メーカー: 集…

重松清著『赤ヘル1975』(講談社文庫)を読了

標記の本を読了した。 何度目かの「広島に馴染もう」シリーズである。 1975年の初めての広島東洋カープの優勝を背景に,戦後の広島を描いている。赤ヘル1975 (講談社文庫)作者: 重松清出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/08/11メディア: 文庫この商品を含…

垣根涼介著『迷子の王様—君たちに明日はない5—』(新潮文庫)を読了

標記の本を読了した。 このシリーズは,リストラ請負人の物語で以前から読んだことがあったのだが,2004年から続いていたとは知らなかった。迷子の王様: 君たちに明日はない5 (新潮文庫)作者: 垣根涼介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/10/28メディア: …

浅田次郎著『天切り松 闇がたり 第五巻 ライムライト』(集英社文庫)を読了

前から購読していた,盗人のシリーズだが,今回は出色だった。 特に表題作となっている最後の「ライムライト」がすごい。 チャールズ・チャップリンが日本に来たときのようすを描いているのだが,チャップリンの作品に「ライムライト」というものがあるとは…

薬丸岳著『刑事の約束』(講談社)を読了

標記の本を読了した。 以前拝読した『天使のナイフ』が面白かったので。 shinnji28.hatenablog.com なので,短編集を買ってみたけど,正直言うと『天使のナイフ』の方が面白かった・・刑事の約束 (講談社文庫)作者: 薬丸岳出版社/メーカー: 講談社発売日: 20…

小室淑恵著『小室淑恵の即効プレゼン術』(学研パブリッシング)を読了

標記の本を読了した。 元々持っていたのだが,機会があって再読した。 持っているのは初版なので,たぶん2010年に買っている。懐かしい! 結構改めて読み直すと,暗黙知的にやってきたスキルが,こういうところからパクったものであることを実感させられる。…

薬丸岳著『天使のナイフ』(講談社文庫)を読了

標記の本を読了した。 少年法がテーマのいわゆる社会派の物語だが,それにとどまらずどんでん返しが何度かあってハラハラした。天使のナイフ (講談社文庫)作者: 薬丸岳出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/12メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 34回この…

城山三郎著『総会屋錦城』(新潮文庫)を読了

株主総会で幅を利かせる伝統的な「総会屋」を描いた表題作をはじめ,7編が収められた短編集。 表題作が一番面白かったかも。総会屋錦城 (新潮文庫)作者: 城山三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1963/11/05メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 16回この商品…

辻村深月著『島はぼくらと』(講談社文庫)を読了

夏らしい本を読もうかと思って読了した。 瀬戸内海の温暖でキラキラした海がイメージできる,楽しい物語でした。 文章がうまい。島はぼくらと (講談社文庫)作者: 辻村深月出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/07/15メディア: 文庫この商品を含むブログを見る

内館牧子著『エイジハラスメント』(幻冬舎文庫)

標記の本を読了した。 ぼくの中で内館牧子は脚本家のイメージなのだが,小説もかなり面白い。 以前読んだ『終わった人』は定年退職した男性, shinnji28.hatenablog.com 今回は,年齢に悩む34歳の女性が主人公である。 「自分はもう若くない」と思いつつも,…

サルでもわかる読書感想文の書き方

大学生の頃塾でアルバイトをしていたのだが、論作文の指導をする中で気づいたことがある。 それは、子どもたちが作文の内容を評価されると誤解していることだ。 いいことを書いて、その内容に点数がつけられると勘違いしている。 そんなわけあるまい。そんな…

山崎豊子著『約束の海』(新潮文庫)を読了

標記の本を読了した。 戦後,海上自衛隊と漁船の接触事故がテーマである。 関係者へのインタビューをもとに小説的に再構成したもので,現実とは関係ない的な注釈が最初にあるのだが,あまりにもリアルすぎた。 不勉強なのだが,この事故は現実にあったのだろ…

城山三郎著『落日燃ゆ』(新潮文庫)を読了

A級戦犯のうち唯一の文官であった広田弘毅を描いた物語を読了。 戦中,戦後の政治過程が革命に描かれており,歴史の勉強としても勉強になった。落日燃ゆ (新潮文庫)作者: 城山三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1986/11/27メディア: 文庫購入: 7人 クリッ…

城山三郎著『臨3311に乗れ』(集英社文庫)を読了

標記の本を読了した。 この物語は,近畿日本ツーリストの創業を描いたものである。 昭和20年代に野武士集団が興した日本ツーリストが,やがて固い近鉄と合体し,大きな旅行会社を形成してゆく過程について, 本来壮大な物語であるにもかかわらず,淡々と描か…

浅田次郎著『獅子吼』(文藝春秋)を読了

浅田次郎の新作(といっても1月だが)を拝読した。 時代を遷移するオムニバス形式の良著。獅子吼作者: 浅田次郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/01/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る

奥田英朗『向田理髪店』(光文社)

GWに実家で読んで,実家に置いて帰った。 はっきりと書いてはないが,どう考えてもこの舞台夕張やろ…と思った。 財政破綻しそうな北海道の町をめぐる物語。 本省から来た情熱的な官僚に煽られてUターンする若者と,それを冷めた目で見る親。 突然町が映画の…

吉田修一著『パレード』(幻冬舎文庫)を読了

標記の本を読了した。 レビューを見ているレベルではあったが,すごく面白そうだなと思っていた。 普通に読めば,若い男女がシェアハウスで共同生活を過ごす,比較的淡々とした青春譚である。 そう,最後の章を読むまでは……。パレード (幻冬舎文庫)作者: 吉…

池井戸潤『BT'63(上)(下)』(講談社文庫)を読了

BT'63という名前のトラックを基点に,父と息子の関係を描いた作品。 タイムトラベルものでもあります。BT’63(上) (講談社文庫)作者: 池井戸潤出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/06/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を…

内館牧子著『終わった人』(講談社)を読了

岩手県盛岡市から東大法学部に進学し,卒業後万邦銀行に入社。 エリート街道を進むも,49歳のある日,「たちばなシステム株式会社」に出向。 失意のうちに定年を迎えた,「終わった人」の「終わったあと」の物語。 内館牧子は脚本家だと思っていたが,このよ…