松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

私論

仕事において,「頑張っていたらいつか誰かが気づいてくれる」と考えるのは甘え

「頑張っているのに評価されない」は本当か? 「頑張っているのに評価されない」と話す人がいる。 自分はこんなにも頑張っているのに,なぜ評価されないのだろう,という悩みである。 しかしながら,この主張は妥当ではないと考える。 頑張っているか,いな…

久々にトイックを申し込んだ

おそらく,3年ぶり?くらいにトイックを申し込んだ。 少なくとも2年は経過している。なぜそれがわかるかというと,トイックの会員サイト(トイックスクエア)にログインできなかったからだ。 「ログインできないんですけど…」と電話連絡すると,「すみません…

仕事の力に個人差は当然あるが、それは各々の個性(特徴)と不可分な関係にある

「あいつはできない」論について 自分以外の誰かを「仕事ができない」と断じることに以前から疑問をもっている。 まさしくそれは「断じる」ということだからだ。 誰かをそんな風に評価できるほど,自分は立派ではないと思っている。 「ウソをついたことのな…

「ストレングス・ファインダー」に5つの強みを見つけてもらった

久々に変な自己啓発本的なものを買ってしまった… この本を買うと,アクセスコードというのがついてきて,自分の強みを診断してくれます。 私の強みは,「着想」「戦略性」「自己確信」「最上志向」「内省」の5つでした。 着想 あなたは着想に魅力を感じます…

一度手に入れたものを手放すことができるか

一度手に入れたものを手放すのは難しい。 「生活水準は落とせない」なんて言葉をよく聞く。 一度手に入れたものは,ある種の執着を生むのだろう。 しかしながら,どうなるかわからない世の中,一度手に入れたものを簡単に手放すしなやかさが必要な気がする。…

なぜ残業がなくならないのか?―雇用調整機能としての残業―

一般的に,残業は非効率性の象徴であると考えられている。 個人であれ組織であれ,非効率な仕事の仕方や,非生産的な取組みが原因となって,残業が生まれるという。 では,非効率な仕事の仕事を改善すれば,残業は減るのだろうか? 仕事の生産性を高めれば,…

ウーマンラッシュアワーの村本大輔氏は頭がいい

ウーマンラッシュアワーというコンビ芸人がいて,片割れを村本大輔氏という。 私は正直,村本氏がコンビで突っ込みなのかボケなのかも存じ上げない。 ただ,この方はかなり頭がいいなと思った。 きっかけは,GW中に以下の番組を拝聴していたことにある。 abe…

2016年度は,所属機関以外からいただいた報酬は全て,日本赤十字を通して熊本地震の被災地に寄附することにした

生まれてこのかた,「寄附」という行為をしたことがない。 東日本のときも,「せなあかんな」と思いつつ時間が流れてしまった。2016年度は、所属機関以外からいただいた報酬は全て、日本赤十字を通して熊本地震に寄附することにしました— MATSUMIYA,Shinji (…

高校生にとって,入学する学部学科の学位名称はきわめて大事である

学位の名称はとても大事である。 現在日本で出している学位は700くらいあって,うち600くらいはその学部学科でしか出せない,オンリーワン学位であるとされている。 ぱっとソースが出せないのだが,数字は大体あっていると思う。ところで,わが国の学位の種…

災害ボランティアバスに引率として随行したあとの自分の最後の挨拶について

東日本大震災のボランティアに関する思い出は,これまでも何度か記述してきた。 shinnji28.hatenablog.com shinnji28.hatenablog.com参加した学生と教職員は,大学に帰着してから最後の振り返りを行う。一人ひとり何かを言って,クローズである。 自身が参加…

補助金に頼らず、自分の頭で考える

SGU関連の「詐欺」が高等教育クラスタで話題であるが、やはり大切なことは、「補助金に頼らず、自分の頭で考える」ことであろう。 http://www.asahi.com/sp/articles/DA3S12329935.html これは自身の大学院での研究テーマに深く関係している。 補助金に頼る…

SNSでの情報発信を制限する大学があるようである

組織の人がTwitterやブログを運用することについて、制限されてしまう大学もあるようである。 具体的には、「不用意につぶやくな」と言われるというケースを最近確認した。 しかしながら、このような発想にはセンスがないように思う。 これからの時代、ウェ…

人材育成における「たまたま問題」

http://shinnji28.hatenablog.com/entry/2015/09/25/050000上記の会で、登壇をお願いした中元さんが「たまたま問題」を取り上げておられた。 「たまたま問題」というのは、 「たまたまタイミングがよかったから」 「たまたまいい上司に出会ったから」 という…

災害時におけるマスコミの動きに対する批判についてー災害ボランティアにNHKの記者が同行した思い出

ここ最近、熊本地震の取材のため現地入りしたマスコミの動きに対する批判が目立つ。 ガソリンスタンドで割り込んだ、豪華な弁当を現地調達しているのではないか、などなど…。 真偽のほどがわからないが、災害のたびにマスコミへの批判は必ず出てくる。 熊本…

「入学の前と後で、私こんなに変わりました」系の大学広報について

先日、JRの三ノ宮駅でまじまじと見てしまった大学の広告を紹介したい。 それは神戸松陰女子学院大学の広告である。 この広告では、beforとafterが写真で載っているが、一見して左右の人物は全く同じに見える。 しかしながら、よく見ると下の方に次の言葉が配…

仕事は最も重要なことだけに注力すべきである

これをドーナツ理論と呼んでいる。 ドーナツのように、ど真ん中を直球でぶち抜くことが重要であって、周辺のことは気にしない、ということである。 この行動をとるためには、いくつかの要素が必要となる。 まず、自分が凡人であると認めること。 優秀な人で…

意識高い系と思われるのは不利

ここ最近、再び「意識高い系」という言葉を見るようになった。 この言葉は常見陽平氏がその著書の中で示した概念で、端緒は3,4年前になる。「意識高い系」という病~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー (ベスト新書)作者: 常見陽平出版社/メーカー: ベストセ…

国公私立の枠を超えた大学再編を示唆する記事について

以下の沖縄タイムスの記事を読んだ。 http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=163217 なんで沖縄タイムス?と思ったが、それはともかくとして(配信元は共同通信であるし)、注目すべき点は以下の部分である。 大学進学率が頭打ちの中、今後18歳人…

人が足りている組織なんてあるんだろうか

「人が足りない」という声はよく耳にする。 うちの職場だけじゃなくて、全く違う職種の友人もよく言っている。 では、逆に「人が足りまくっている職場」というのは存在するだろうか? かりに存在しないとなれば、「人が足りない」という言説そのものが意味を…

発言は個人の責任であり、所属する組織の見解を代表するものではありません〜云々

標記のような文言をツイッターやブログのようなSNSのトップに記載しているケースがあるが、私はしていない。 これは考え方次第かもしれないが、私はそのようなことを掲載したとて、責任を逃れられるとは思っていない。 私がどこで働いているかということは、…

「忙しい」とは何か

ふだん「忙しい」という言葉を口に出すのはダサいと思って避けているが,さすがに年度末と年度初めは超多忙である。 (以前は,「忙しい?」と聞かれたら「ヒマですよ」と答えていた。しかしそれはそれで問題がありそうなので,最近はどう答えていいかはかり…

元学校法人立命館理事長・川本八郎氏の発言を批判する(4)『大学改革―立命館はなぜ成功したか』(中央公論新社)を読了

shinnji28.hatenablog.com shinnji28.hatenablog.com shinnji28.hatenablog.comこのように批判的なことを一方的に述べるのではよくないので,著書を拝読することにした。 もしかしたら,学生のときに読んだことがあるかもしれない。という気はした。 しかし…

元学校法人立命館理事長・川本八郎氏の発言を批判する(1)発言録の整理

当初は,「批判する」ではなく「批判的に考察する」というマイルドな表現にしようと思ったが,そのようなおためごかしのつまらないブログは誰も読みたくないだろうと思って,あえて攻撃的なタイトルにした。 川本氏は有名である。自分がまだしがない大学生で…

「社会は厳しい」は本当か?―大学生のみなさんへ―

「社会」で働く,「社会人」といった言葉が嫌いである。 それらは「会社」で働く,「会社人」である。 まるで職業を持つということが社会に生きることの条件であるような表現だから好きではない。 赤ん坊だって社会を構成しているし,リタイアしたおじいちゃ…

ブログを毎日書くのは難しいことではない

たまに, 「よく毎日書けるね」 「自分も書いてるけど,さすがに毎日は無理」 みたいなことを言っていただきます。 しかしながら,厳密にいえば自分のブログの書き方は,「1日1記事」なのであって,毎日書いているわけではありません。 予約投稿等を駆使して…

剣道の練習後に行う黙想の意義や意味について

私は中学高校と剣道部だったのだが,練習の終わりには「黙想」をしていた。 主将が, 「姿勢ただして。。。。。。もくそーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーう!」 と叫び,全員が一列になって正座をし,手を前で組んで瞑想をするあれである。 中…

「「同一労働・同一賃金」の実現は120%不可能である」という記事を拝読したが,これは典型的なゼロイチ思考ではなかろうか?

尾藤克之氏の標記の記事を拝読した。 agora-web.jp 氏は,同一労働・同一賃金が実現しえない理由として, ①日本の人事制度になじまない ②正社員と非正社員は労働や待遇以外にも差がある ことの2つを主に挙げています。 ①については,既存の人事制度になじま…

目的志向への疑問―大きくて重要なことであればあるほど,ゴールではなくプロセスが大事になる―

こちらのブログを拝読して考えたことを書いてみたい。 kazuniver.hatenablog.com 仕事の仕方として, (1)ゴール(期日、納期)を設定する ↓(2)ゴールまでのプロセス(段取り)を設定する ↓(3)他の業務や周囲と調整をして(1)・(2)を確定させる…

「先行研究を鵜呑みにしない」「批判されたときに簡単に引いてはいけない」

この2つは,大学院に進学して先生方から言われて印象に残った言葉の一つである。 前者については,課題の文章を書く中で指摘されたことである。 端的にいえば,「君は先行研究の言っていることを鵜呑みにしすぎているね。もう少し批判的に見た方がいいよ。実…

江國香織の『デューク』という作品

国士舘大学の入試問題で『ジョジョの奇妙な冒険』第3部が出題されたというニュースを見た。 同じニュースで,かつてセンター試験の国語(小説)で,江國香織の『デューク』の全文が出題されて受験生の涙を誘った,という記載があった。 久々に思い出したので…