松宮慎治の憂鬱

このブログの情報は古く,今後更新しませんので,特に教職課程関連の参照元とすることは避けていただければと思います。ご迷惑かけます。2023.2.19

学生

竹田一則編著(2018)『よくわかる!大学における障害学生支援:こんなときどうする?』(ジアース教育新社)

標記の本を読了した。 本書は,大学における障害のある学生への就学支援に関する基本的な考え方を個別大学の事例とともに解説したのちに,「こんなときどうする?」をテーマに,視覚障害,聴覚障害,運動障害(肢体不自由),病弱・心身虚弱,内部障害,発達…

卒業された担当学部の学生のみなさまへのメッセージ

昨日は学位記授与式*1でした。 担当学部の卒業生のみなさまへは,以下のメッセージをあらかじめ送っていました。 Congratulations on your graduation! GC学部を卒業予定のみなさま 教務の松宮です。このたびはご卒業おめでとうございます。 みなさまは一期…

野村茂樹・池原毅和編(2016)『Q&A 障害者差別解消法』(生活書院)を読了

標記の本を読了した。 本書は,障害者をめぐる日常生活における制限が,心身の機能ではなく,社会的障がいから生じるという,医学モデルから社会モデルへの転換を前提とした上で,法曹が種々のケースをQ&A方式で解釈を述べたものである。 差別解消法による合…

東日本大震災および熊本地震における学生ボランティアの引率について

今日は3.11である。 東日本大震災における学生ボランティアの引率*1というのは,自身の職務の中でも思い出深いものであり,今までも記事にしたことがある。 shinnji28.hatenablog.com 昨年の夏は類似した新しい仕事,つまり熊本地震を中心とした*2学生ボラン…

RED BULL の CAN YOU MAKE IT? というイベントについて

ぼくの担当している学部の学生がエントリーしているみたいなので,よかったら投票してやってください。 投票締切が2018年2月21日午前7時59分で,24時間に1回投票できるんですが,10,000票を集めたいらしいです。 ぼくのブログがおおむね月間2万PVですので,…

家庭の学校外教育支出を支援する「スタディクーポン・イニシアティブ」に添えられた望月優大氏の文章が素晴らしい

望月優大氏の文章が素晴らしかったので,シェアします。 hirokimochizuki.hatenablog.com 自分の家はひとり親家庭でした。 相対的に言えば、貧しかったと思います。 でも、母親が踏ん張って教育の機会を与えてくれました。自分が望む全ての教育を受けさせて…

学位記授与式です

今日は学位記授与式です。 去年の教育実習の事前指導でも伝えましたが、自分は2012年の6月から今の仕事をしているので、2013年入学の今の学年は、今の仕事で四年間丸々接した世代ということになります。 しかしながら、この時期になると、お祝いや感謝よりも…

大学院生とのかかわりもある

ぼくは普段学部生だけでなく、大学院生とも仕事の中でかかわりがある。 具体的には、TAの業務や学位授与に関する一連の手続き(論文の題目届提出とかそういうの)をフォローしている。 大学院生とのかかわりというのも、学部生と違って面白い。 まず、TAとい…

「教員免許状更新講習ってなに?」のver.2をアップしました。

昨年度「ボランティア」で実施したものを「アルバイト」に変更したので,バージョンアップしました。 また,制度設計の変更についても反映しています。 教員免許状更新講習ってなに?Ver.2 from Shinnji Matsumiya www.slideshare.netなお,以下の記録は昨年…

学生に「来年」はない。そして本当はぼくらにもない。

実習先の子どもたちは,その単元を一度しか習わない 先日,4年次生を対象に,教育実習の反省会(報告会)を行った。 この会は,教育実習を終えた4年次生100人近くが,マイクをもってリフレクションを行うものである。 3年次生も出席し,4年次生のリフレクシ…

日本高等教育学会における追手門学院の学生のホスピタリティ

この土日、日本高等教育学会@追手門学院大学に参加していたわけであるが、出迎えた学生スタッフに驚いた。 たとえば、研究発表の各部会では、開始前に必ず1人の学生が前に立って、ベルを押すタイミング等を説明された(「〇〇学科の誰それです。ベルを鳴らす…

教員採用試験で大切なのは倍率を気にすることではなく,母集団を推定することである

多くの学生は自分の受検する自治体の倍率をかなり気にしている。 以前はそんなこと気にしても意味ないと思っていたが,それはあまりに傲慢であった。 気になる気持ちもわかるし,たぶん大切なのは気にする方法だろう。 教員採用試験に合格したことのない人間…

災害ボランティアバスに引率として随行したあとの自分の最後の挨拶について

東日本大震災のボランティアに関する思い出は,これまでも何度か記述してきた。 shinnji28.hatenablog.com shinnji28.hatenablog.com参加した学生と教職員は,大学に帰着してから最後の振り返りを行う。一人ひとり何かを言って,クローズである。 自身が参加…

公開情報を利用した私立大学教職課程のベンチマーキング

教職課程においては、教育職員免許法施行規則の改正によって、各種情報の公表が義務づけられることとなった。http://shinnji28.hatenablog.com/entry/2014/11/01/120048この「情報の公表」を利用して、勤務先の教職課程のベンチマーキングを行えないかどうか…

「俺はこんな大学に来る人間じゃなかった」と考えている大学1年生へ伝えたい3つのこと―いわゆる「学歴」コンプレックスについて―

自分は,神戸市の私立大学で大学職員という仕事をしている。 学生支援部門で4年,教務部門で4年を過ごした。仕事柄,さまざまな学生さんを見てきた。 そうした経験から,以前から感じていたことを伝えたい。 ①入った大学がその人の実力である 「受験に失敗…

東日本大震災のボランティアに夜行バスで学生を引率した思い出

「仕事」として参加したボランティア 過去の3回,東日本大震災のボランティアに学生の引率として,職場から派遣されている。 今までこの職場でさまざまな仕事を任せてもらったが,もし最も印象に残ったものを挙げろと言われたら,この仕事を挙げるだろう。 …

仕事で博士論文の公聴会の事務手続き等をしている

仕事で本学人間文化学研究科研究科の博士論文の公聴会にかかわる手続き等をしている。 今年は例年になく、論文博士も含めて5名の方の学位授与がかかっている。 既に4名の課程博士の方の公聴会を終えたが、大変勉強になった。 どのような分野であれ、それが研…

ぶじ,第1回他流試合(合同模擬授業交流会)vs.摂南大学を開催できました。

以前からやりたかった標記の会について,摂南大学の教職課程のみなさま,学生のみなさまのおかげでぶじ開催できました。 http://www.kobegakuin.ac.jp/facility/tec/news/headline_detail.cgi?kanriid=201601053私がこの仕事を受け持つようになったのが2012…

学生の成長が、自分の器におさまってしまうという問題

私は学務系の部門にずっといたこともあって、自分の仕事はいかに学生の可能性を伸ばすかというところにあると思っている。 そうした時に、標記のような限界を覚えることがある。 不安と言い換えてもいいかもしれない。学生の成長は、結局自分の器の範囲に規…

ブログに書くようなことではないかもしれないが…

スキーバスの事故の件は、あまりにひどい。 何個か記事を読んだが、被害者が大学生であることもあって、他人事だとは思えない。 夜行バスの安全管理体制が問題になったのは、今回が初めてではなかったはずだ。 大学生が相対的に安い商品を買うのは当然である…

なぜ,合格実績に学生の個人名を掲載しているのか?

一昨日,合格実績を報告しました。 shinnji28.hatenablog.com ここに,私は合格した学生(あるいは大学院進学した学生)の,個人名を掲載しています。 たまになぜこんなことをしているのか,と聞かれるので,この場でお答えしておこうと思います。 法律で義…

【終戦】今年度の教員採用試験の合格実績について

今年度の実績について,以下のとおりアップしました。https://www.kobegakuin.ac.jp/facility/tec/result/現役の合格者数,当該年度プラス前年度の合格者数とも,いずれも過去最高になりました。 が,「2桁現役合格させる」という大口を叩いていたので,非…

学生のルサンチマンを,前向きなエネルギーに変えることが自分の仕事である

多くの大学生は,入学した時点でルサンチマンを抱えている 学生のルサンチマンを,前向きなエネルギーに変えることが自分の仕事だと思っている。 勤務先は神戸学院大学という私立大学であるが,学生の中に学校生活の勝ち組は少ない。 これは特別な現象ではな…

学生との関係性は、卒業後に決まる

これまでも2回ほど言及したのですが、学生との関係性は卒業後に決まると考えています。shinnji28.hatenablog.com shinnji28.hatenablog.com在学中に、色々と付き合いや交流があるのは、いわば当然なわけです。 しかし、卒業後も付き合いが続くとなれば、これ…

広田照幸・吉田 文・小林傳司・上山隆大・濱中淳子編『大衆化する大学―学生の多様化をどうみるか』(岩波書店)を読了―「マージナル大学におけるリメディアル教育の到達水準」―

こちらについては、今年のはじめに多様化がテーマになっていた大学職員フォーラムに呼んでいただいたときに既に読んでいました。shinnji28.hatenablog.comが、今回再読してみて、改めてこれは必読書やなと。 特に神戸国際大の居神 浩先生による第3章「マージ…

「学生の学力が低下している」と一方的に断じることは「我々の時代は最高」ということとほぼ同義―高等教育目標論特講(大学と社会の接続):藤村正司先生の課題から―

前期と違って、課題をレビューっぽくまとめることに挑戦してみました。 その方が、このブログに転載したときに読みやすいと思いまして。 それに、書いてあることを羅列するより、そっちの方が難しいですからね。 課題となったこの本は、以前に読んだことがあ…

ガイダンスを学生の学びの機会にできないだろうか

これ、以前から思っていて、他大学さんでいうと大手前大学さんなんかがチャレンジをされているようです。 通常大学のガイダンスというのは、「情報提供の場」であるということができます。 しかしながら、単純な「情報提供の場」は多くの場合面白くありませ…

教務の教職担当者だが学生の応募書類の添削をしばしばしている

通常の学生であればキャリアセンターの領分になるのかもしれないが、学生の教員採用試験の応募書類の添削をするようにしている。 もちろん、学生が希望すればの話ではあるが、「それは先生に見てもらってくれ」とか「キャリアセンターに見てもらってくれ」等…

卒業や免許状の取得がかかっているときの、「これでよいか確認してくれませんか?」の相談には極力丁寧にのるようにしている

ここ2週間ほど、履修登録の時節柄、卒業or免許状取得のかかった4年次生の履修相談に多くのった。 そうしたとき、中には「これでよいか確認してくれませんか?」という感じでやってくる学生さんもいる。 相談に来た学生の履修が間違っていることはほぼありえ…

教員免許状更新講習の受付を学生さんにお願いした結果

教員免許状更新講習が8月7日(金)に終わったのですが、当日17:00ジャストにホームページのトップにアップされるように以下の記事を書きました。記事詳細 | イベント報告 | 神戸学院大学 【御礼】教員免許状更新講習にご参加いただきました先生方へ 両キャン…